〈農〉の哲学研究所とは
「農工大の人社系として、〈農〉の哲学の狼煙はうちあげた。だから、澤くんは、〈農〉の哲学を発展させてくれ。ぜひ、人間が〈農〉をすることの意味を考え続けてほしい。」
これは、2023年の秋に急逝された恩師、亀山純生先生から、10年以上も前に頂いたお言葉です。
亀山先生は、私の直接の指導教官であった尾関周二先生をはじめ、恩師の先生方とともに、農学部に人文社会科学系のある意味を問い続けておられました。私が農工大に着任するのとちょうど入れ替わりのタイミングで定年退官された亀山先生の、いまとなっては遺言となってしまいました。
〈農〉の哲学とは何か、ということと、〈農〉の哲学研究の柱については、別のページに書いてある通りなのですが、研究の柱のⅡについては、少しずつ研究を進めてきました。その成果をまとめた拙著が『開発と〈農〉の哲学――〈いのち〉と自由を基盤としたガバナンスへ』(はるか書房、2023年発刊)なのですが、亀山先生に見ていただけた成果は、これが最後となってしまいました。しかも、先生のお葬式は、ちょうどコロナに罹って臨席できず、最後のお別れもできませんでした。
しかし、悲しんでばかりはいられません。先生の熱い思いを受け継ぎ、〈農〉の哲学研究をより深めていかなければならない。
そこで「〈農〉の哲学研究所」を設立する運びとなりました。
母体は、東京農工大学農学部・地域生態システム学科の環境哲学研究室です。「〈農〉の哲学とは」のページに記した問題意識を基に、「〈農〉の哲学研究の4つの柱」に記した方針により研究を進めています。
「〈農〉の実践と思想とを切り結ぶ研究を行いたい!」という方の進学を大募集しています!
ぜひ、ご一緒に「〈農〉の哲学」を探究してみませんか?
〇連絡先Eメールアドレス sawa0116(アットマーク)cc.tuat.ac.jp
※送信時は(アットマーク)を@に変換してください
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