Written by agri-philos-lab-from20242024年10月23日
Ⅳ-1-2 泊りがけでのお手伝い
Ⅳ-1 T農園での気づき Article
2023年3月末。2回目は、泊りがけでお手伝いに行きました。
初日。まずは、ブドウ農家さんの持ち込まれた剪定木の仕分けです。
持ち込まれた剪定木は、枝の太さがまちまちなので、太さに応じて仕分けをします。
それが、最終的には、お風呂を沸かすときの、焚き付け用の細い薪、本格的に沸かすと意用の太い薪になっていきます。
でも、もうひとつ、剪定木には大きな問題が潜んでいました。
ブドウは、栽培しやすいよう、ぶどう棚にそって枝が広げられていきます。このとき、枝を固定するために使われている針金が、剪定木についたままになっていたのです。
これを取り除かないと、せっかくの剪定木をお風呂の薪として使うことができません。
なので、剪定木1本1本、針金を取り除きながら、3つの太さに仕分けしていきました。
それにしても、針金は、ブドウの紫色に染まっていて、きれいでした。
布の染色で桜色にするとき、桜の花びらではなくて、桜の花が咲くころの木そのものから色を取る、と聞いたことがあるのですが、花や実を色づける元は木のなかに潜んでいるんだな~と改めて思い知らされました。
2日目は、斜面の茅場で、前回刈り残しているカヤを刈り取り、運搬する作業を主に行いました。
ほんとうにたいへんな作業なのですが、刈ったカヤが農作物の栄養となり、そうしてできた農作物が学校給食で子どもたちに提供されるのだと思うと、力が湧いてきます。
前回のお手伝い時に刈った茅場には、ワラビがいたるところに芽吹いていました。
Tさんによると、カヤをきちんと刈ってあげないと、ワラビもなかなか芽吹いてくれないそうです。
人が手を入れることで回っていく自然のサイクルがあるんだな、としみじみと思い知らされました。
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