Ⅳ 〈農〉のある地域
ここでは、〈農〉を基盤とした地域づくり、活性化の取り組みから学ばせていただき、気づいたことを記録していきます。
以下、固定頁で記した〈農〉の哲学の4つの柱から、Ⅳの部分を抜粋します。
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Ⅳ.〈農〉のある地域づくり・活性化の探究
グローバルにひろがる政治・経済システムが、いわゆる「途上国」での〈農〉を虐げる要因になっているのだとしたら、できるだけ小さな自治圏域で、まずは生産できるものを生産し、足りないものを補い合っていくガバナンスがひつようになってくるのではないか、と現段階では考えています(『開発と〈農〉の哲学』第Ⅲ部参照)。
この点は、例えば、「地域循環共生圏」がSDGsを促進するという環境省の提起のように、政府のなかでも重視される考え方になってきています。
※環境省の該当ホームページ
そこで、Ⅲの、持続可能な社会のための共生理念を考える際に必要な、〈農〉のある地域づくり、地域活性化のための最先端の取り組みを行っている地域の実践に学ばせて頂いたことを、随時掲載していきます。
【調査先】
Ⅳ-1 T農園(山梨県山梨市)
T農園は、戦後、中国大陸から引き揚げてこられたTさんが、ご両親とともに開拓された、山梨市牧丘町に広がる扇状地の突端に位置する農園です。Tさんは「牧丘町有機農業研究会」のメンバーとして、裏山の落ち葉やカヤだけでなく、知り合いのブドウ農家の剪定木や養鶏農家の鶏糞といった、従来は廃棄物として扱われてきた農業の副産物を使って土づくりを実践してこられました。そんなT農園で育った野菜は、地域の学校給食に提供されることが決まっています。まさに「地域循環共生圏」です。
そんなT農園での援農から考えたことを、随時掲載していきます。
Ⅳ-2 都市農業の可能性(東京都国立市、府中市)
とても勉強になる著書『東京農業クリエイターズ』(イカロス出版、2018年発刊)の著者、小野淳さんは、東京ほど、世界の主要都市で農地が残っている街はない、そこに大きな可能性があると提起されています。そして、国立市で「くにたちはたけんぼ」をたちあげ、親子での農作業教室だけでなく、農園での婚活パーティーなどおもしろい事業を展開されています。
東京農工大学のある府中市にもまた、農家の方がたくさんいらっしゃいます。数軒の農家さんからお話を伺い、ときに援農作業をさせて頂きながら、多くのことを学ばせて頂いています。
そうした調査から考えた都市農業の可能性について、随時掲載していきます。
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